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スペインでプリペイド式携帯電話を購入

スペインの携帯電話は日本と同じように、「プリペイドカード式」と「契約式」の2種類があります。「契約式」は残念ながらスペインの居住許可書を所有する人しか購入できませんので、旅行者や留学生として滞在する人は「プリペイド式」を選択することになります。価格は年々お手頃になってきているので、短期の滞在でも購入する人は増えているようです。そこで今回は、スペインの「プリペイド式カード」携帯電話について説明します。

 

 
スペイン最大の携帯電話通信事業者
Telefónica Móviles Españaの
携帯電話 「MoviStar」。
 
購入方法
  携帯電話会社の支店や出張所は全国どこにでもあります。希望する会社のお店に直接行って買うか、全ての携帯電話を一括して扱うお店に足を運ぶ方法があります。各会社のサービスの違いが良くわからない人は店員のアドバイスを聞くのも1つの手段ですが、それにはかなりの語学力が必要です。事前に各社のパンフレットを入手して、よく読んでから決める方が間違いないでしょう。購入の際、身分証明書の提示を求められることがあるので、パスポートの持参をお勧めします。

スペインの携帯電話会社
  スペインの携帯電話の会社には現在、最大手のTelefónica、日本でもおなじみのVodafone (旧Airtel)、Amena の3社があります(3社比較はこちら)。料金コースは各社それぞれなので、利用時間や利用頻度に応じて選択するのがいいでしょう。ただ、料金コース概要は細かくて複雑なので、一体どのコースを選択すると本当にオトクなのか、利用者も分からない位です。

“通話料金+16%”
  料金表に明記されている通話料にはIVA (付加価値税)が含まれていません。スペインのIVAは16%なので、実際は通話料金+16%となります。カードの残高がまだたくさん残っていると思ったのに、アッという間になくなってしまうのはこのせいでしょう。又、自分から発信した電話が繋がった場合、通話料とは別に通話成立料が課されます。料金は1件当たり約12セント(16円)+IVA です。受信には課金されません。

リチャージの方法
 

《その1》
まず1つは、タバコ屋さん(Estanco)であなたが使用している携帯電話会社のカードを購入する方法です。カードと言ってもビニル袋に名刺サイズの紙が1枚入っているだけです。金額に応じたカードが何種類かあるので、自分が希望するものを選びます。このカードは、携帯電話会社の支店でも購入できます。
カード購入後、銀や金でコーティングされている部分をコインなどでこすると10桁程度の番号が現れます。カードの指示にしたがって携帯電話にその番号を入力します。入力が完了すると、あなたの携帯電話に「●ユーロ、リチャージされました。あなたの現在の残高は●ユーロです。有効期限は●月●日です」というテキストメッセージが届きます。

《その2》
もう1つの方法は、銀行のATMから携帯電話会社にお金を振り込んでリチャージする方法です。これはスペインに銀行口座を持っている人にお勧めです。スペインの銀行のATMには、プリペイド式カード携帯電話を使っている人がリチャージする画面があるので、使い方を説明します。

@:まず、初期画面で「Recarga Móvil (携帯電話 リチャージ)」を選択します。すると、携帯電話会社3社の名前が表示されるので、該当するものを選びます。
A:次の画面でリチャージしたい金額と自分の携帯番号を入力します。(ここで番号を間違えると赤の他人にリチャージしてしまいますから、よく目を凝らして入力して下さい)。
B:オペレーション終了直後、あなたの携帯電話に「●ユーロ、リチャージされました。あなたの現在の残高は●ユーロです。有効期限は●月●日です」というテキストメッセージが届きます。
C:リチャージした金額があなたの銀行口座から引き落としされています。

その他、銀行口座を持っている人はカスタマーセンターに電話してリチャージできるし、Web上の操作も可能です。毎月決まった金額を銀行口座から自動的に引き落とすリチャージ方法もあります。


利用期限は9ヶ月
 

スペインのプリペイド式携帯電話には利用期限があります。残高がゼロにならなければ、リチャージした日から9ヶ月間使えます。ただし、9ヶ月を経過する前に次のリチャージをしないと番号が解約されてしまいます。リチャージさえ済ませれば、前の残高分は繰り越して使えます。

9ヶ月経過以前に残高がゼロになった場合は、受信のみ3ヶ月間できますが、その後リチャージをしないと番号が解約されてしまいます。ただし、利用の仕方次第ではエコノミーな場合もあります。それは、発信の時は一般の電話回線を使い、携帯電話は受信専用として持つ方法です。スペインの貧乏な学生たちは、“公衆電話から発信、携帯で受信”という人が結構います。とにかく携帯通話は一般電話より通話料が高いので、残高をうまく長持ちさせれば頻繁にリチャージをしなくても済むのです。

また、携帯電話の利用期限が切れる2週間前にはテキストメッセージで連絡がくるので、前回リチャージした日を忘れていても大丈夫です。残高が少なくなった時も同様にテキストメッセージで知らせてくれます。


ICチップ方式
  携帯電話の裏に1センチ四方程度の薄いICチップが入っています。このチップに、あなたの携帯電話の全情報(通話記録や登録している電話番号等)が詰まっています。チップを入れ替えれば他の携帯でも利用できますが、チップはデリケートなので、むやみに自分で出し入れしない方がいいでしょう。購入時にお店の人がチップを携帯電話に入れてくれるので、そのまますぐに使うことができます。

言語設定
  ヨーロッパ圏内で使用可能な言語の設定ができます。もちろんカタルーニャ語、ガリシア語、バスク語なども搭載されています。

通話可能範囲
  ヨーロッパ圏内であれば、大抵の国で使えます。陸路だと国境を越えてしばらくすると、その国の該当電話会社からWelcomeメッセージがテキストで送られてきます。ただし、スペインのオペレーターを通して通話するので国際通話扱いとなり、通話料もかなり割高です。また、スペイン国外では着信料も課金されます。

 

 

  携帯電話3社の比較
次に、各携帯電話機の特徴について見てみましょう。各社ともユーザーのニーズに合わせて料金コースを選べますが、とても細かく分かれているので、今回は各社の主なサービスだけ紹介します。また、コースを変更したい時は、カスタマーサービスに電話をして口頭で依頼することができます。初回の変更は無料ですが、2回目以降は有料となります。
※以下、 各携帯電話会社の通話料金には全てIVA(16%)が含まれていません
又、通話料金は1分間のもので、1ユーロセント1.3円、1ユーロ130円で換算しています)

 

 
MoviStar (モビスター)
スペイン最大の携帯電話通信事業者Telefónica Móviles Españaの携帯が「MoviStar」。スペイン人は「モービーエスタール」と呼んでいます。同社が98年夏に売り出したサービスは、16時以降の通話がオトクな “Activa Cuatro”(アクティバ・クアトロ)です。通話料は現在、早朝4時〜16時が55セント(72円)、16時〜翌日4時が15セント(20円)です(月〜土)。日祝日は24時間一律15セント(20円)になります。“Activa Total”(アクティバ・トタル)では24時間一律料金となります。Telefónicaの携帯と全ての電話会社の固定電話との通話は、24時間一律21セント(27円)です。他社携帯電話との通話は一律48セント(62円)です。また、“Activa Club”(アクティバ・クラブ)では、「MoviStar」同士の通話は、24時間一律12セント(16円)で、他社との通話は一律48セント(62円)となります。

 

 
Vodafone (ボダフォン)

日本人にもおなじみの「Vodafone」ですが、スペインでは「ボダフォン」と「フォ」にアクセントをつけて発音します。スタンダードタイプでは、スペイン国内どこでも一律料金です。固定電話・他社携帯電話にかけても料金が変動しません。ただし、時間帯によって次のように変わります。月〜金曜の早朝6時〜16時は59セント(77円)、16時〜翌日6時は12セント(16円)、土日と全国の祝日は24時間一律12セント(16円)です。(自治州や地方の祝祭日には適用されません)。

その他、午前中の利用が多い人に対して、午前中の料金が安く午後が高くなるという設定や、「Vodafone」同士の通話を安く設定する代わりに、他社携帯電話との通話が高くなる設定もあります。最近では1日に複数回かけると、2回目以降の通話料金が半額になるというサービスも登場しました。

「Vodafone」だけのサービスに “Q tal”(ケ・タル)というグループ割引があります。グループを作って、通話の多い友達や家族をメンバーにします。もちろん、「Vodafone」同士であることが大前提です。グループのメンバーにはそれぞれ4桁の数字が割り当てられ、その番号を使ってかけると割引が適用されます(例:Aさん4101、Bさん4102、Cさん4103)。通話料が6セント(8円)程度なので、かなりオトクです。メンバー登録をしていても、元の電話番号でかけてしまうと通常の料金で課金されてしまうので要注意です。

 

 
Amena (アメナ)

“Tarjeta joven”(タルヘタ・ホベン)という料金コースは、スペイン国内どこでも一律料金です。「Vodafone」のスタンダードタイプと似ていますが、「Amena」同士の通話が少しオトクです。時間帯によって次の料金が適用されます。24時〜8時は6セント(8円)、8時〜16時は80セント(104円)、16時〜24時は12セント(16円)です。「Amena」同士の通話だと24時間一律9セント(11円)と割安になります。その他、夕方から翌朝にかけての通話がオトクな “Tarjeta Ocio”(タルヘタ・オシオ)もあります。8時〜16時(月〜金)は72セント(93円)と割高ですが、16時〜翌日8時は12セント(16円)、週末は24時間一律12セント(16円)となります。

「Amena」だけのサービスはなんと言っても、ペアで使う人にオトクな “Tarjeta Duo”(タルヘタ・ドゥオ)です。日本語で言えばデュエットカードと呼ばれるように、2台セットで販売しています。「いつでも、いつまでも3セント(4円)」の触れ込みで売り出されて以来、通話料金は上がっていません。夫婦や将来を誓い合った恋人同士や家族で持つのに最適でしょう。もちろん、ちょっと割高になってしまいますが、Amena以外の他の携帯電話にもかけることはできます。


  注:各携帯電話会社の料金及びサービス内容は、2004年9月のものです。

 

  レポート: 栗原優子 Yuko Kurihara 
 

翻訳・通訳歴6年 (西日語・日西語)
実務翻訳(生産・技術、財務、労務、法律など経営全般)が中心。
現在は観光案内やエンターテイメント系も手掛けています。
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