いま日本で使っている携帯電話の番号を変えずにスペインで使う場合、日本とスペインでは通信方式が異なるので、そのまま持って行くことはできません。別の機種をレンタルして転送設定をするか、ドコモのFOMAを使っている方は、携帯電話の中に入っているフォーマカードをレンタル携帯電話の中に入れ替える必要があります。
出発前に空港で設定を済ませれば、例えば日本の両親がスペインに滞在するあなたに電話をかけた場合、あなたの両親→あなたの携帯→レンタル携帯という順番で繋がります。
海外では着信にも料金がかかるので要注意です。料金も安くはないので間違い電話だったら大迷惑。ただ着信料は、常に同額だから相手がどこの国からかけてきても同じです。この場合、問題なのは掛けている側のことです。スペインの友人があなたに電話をした場合、2人は同じスペインにいても、電話は一度海外を経由するのです。どこの国を経由するのかはキャリアにより異なりますが、ドコモとボーダフォンはスペイン→日本→スペイン、auの場合はスペイン→ドイツ→スペインという経路になります。この時、スペインから海外への国際電話代は友人負担で、日本からスペインまでの国際電話代はあなたの負担となります。(*1)2人ともスペインにいるのに、友人は国際電話を使ってまで電話をかけてくれるか気になるところですが、現地に知り合いはいなくて、掛かってくる可能性がない方には問題ないでしょう。
短期間の旅行だったら現地のプリペイド式携帯電話を購入するほどでもないし、テレフォンカードを売っているキオスクや公衆電話を探すのは面倒です。仕事の関係で日本からかかってきた電話をどうしてもスペインで取る必要がある場合やレストランやホテルを予約する時に使いたい場合にはとても便利です。旅行中に事件や事故に巻き込まれたときには、素早く日本の家族や、現地の大使館、クレジットカード会社、病院等と連絡できるのも一安心です。くれぐれも携帯だけは盗まれないように!
*1:日本からスペインまでの国際電話料金は着信料という形になります。
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